充電終わったらキスしよう





未来はあたしの後ろで「えーツマンネ。」とリボンを戻す。

だからお前は一体あたしに何を求めているんだろうねっていう。

椅子に座って足を組んで両手をポケットに突っ込んでる系のキャラであるミヤコさんに何故リボンをつけさせたいのか。

ギャップか。ギャップなのか。


「じゃあこれならどうだ!」


ギャップを求めているのかなんなのかよくわからない系JK未来さんは、今度はカチューシャを差し出してきた。

わけがわからないよ。


「なんなのお前ホントなんなの。」

「えーだってせっかく綺麗にウェーブかかってるからなんかしたいじゃん。」

「いや別に。」

「あたしがしたいんだからキョウちゃんの意見なんてどうでもいいのよ!」

「この髪の毛が一体誰のものなのかよく思い出して欲しい。」

「つべこべ言わずにつけろ!でやあッ!」


意味不明な掛け声と共に頭にカチューシャが装着されました。

ミヤコは女子力が3アップした!

……とかね、防御力アップ的なね。なったらいいんだけどね。

っつーか地味に痛かったね。防御力アップの前にHP削られてんじゃねーのっていうね。黙ろうね。