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「また来てなーキョウちゃん」
「あ、はい。お邪魔しました。」
「いいか未来、ちゃんとキョウちゃん駅まで送ったれよ。こんな美人さん危なすぎて一人で帰されへんわ」
「キョウちゃんなら襲われても相手を泣かせそうだけどね!」
「つべこべ言わんと送ったれ」
げしっと背中を蹴られつつ玄関を開けた未来さん、あたしは弥生さんに頭を下げてから浜田家をあとにした。
未来さんはあたしの隣で伸びをしながら欠伸もひとつ。
時刻は午後5時近く。
辺りは夕暮れに包まれていた。
未来は脱力したように腕を下ろすと、あたしに目線を投げた。
「今日は来ていただいてありがとうでした」
「いえいえ。」
「帰ったらゆっくり二度寝してね!」
「もはや二度寝じゃないよね。」
いつも通りの会話をしたら、未来さんはニシシと口の端を持ち上げた。
「…あ似てる、弥生さんと。」
今の笑い方が、さっきまで一緒に話をしていた弥生さんを連想させて、あたしは無意識にそう口にしてた。
途端に未来さんは「マジで!?」と。
「マジで!?似てる!?」
「…う、うん。」
「初めて言われたんですけどー超嬉しい!」
目をキラキラ輝かせてあたしに詰め寄ってくる未来さんにあたしは思わず身を引いた。