充電終わったらキスしよう





未来さんにツッコミを入れながらも、あたしは内心かなり驚愕していた。

まさかウチのクソ兄貴がこんなステキなお姉様を彼女に持っていたなど……。

ありえへん。関西弁がうつってしまう程度にはありえへん。

あたしは土下座もいいとこなくらい頭を下げながら言う。


「ウチの兄貴が何か粗相をいたしたのでしたら全力で謝罪しますのでなんでもおっしゃって下さい。」

「あっはっはッ!オモロイなあキョウちゃん!ええキャラしてんでー妹に欲しいわ!」

「あたしが居るじゃないのよー」

「キョウちゃんも欲しいねーん」

「欲張りだから別れられたんじゃないの、お姉ちゃん☆」


パーンっ。


「…何べんも悪いなあキョウちゃん。ウチの妹がやかましいて」

「……いえ、お構い無く。」


ブッ叩かれた頭を押さえてうずくまる未来さんをチラ見してからあたしは手刀を切る。

弥生さんは組んだ足の上に頬杖をついて、「泉はなー」と。


「泉はなー、モテとったでー?学校でアイツのこと知らん人居らへんかったわ」

「…まあ、顔だけは良さそうですしね。」

「なんですって!?キョウちゃんのお兄様イケメンなの!?どうしてもっと早く言ってくれなかったのキョウちゃん!!」

「テメェは黙っとれ。」


裏鉄拳喰らわせられた未来さんはしばらく強制離脱です。