ってか一応言っておくがあたしは別に美人じゃない。
いたって普通の一般ピーポーですのよお姉様。
いやあたしのお姉様じゃないけど。未来さんのお姉様だけど。
その未来さんのお姉様、弥生さんは禁煙用煙草的何かをガジガジ噛みながら舌打ちする。
「…ったく、5年も付き合ってたっちゅーのになんで今さら別れなあかんのホンマ腹立つわ」
「あ、このなんか意味わかんない関西弁も彼氏の影響なんだって!未練がましいよね!」
「…テメェはさっきからなんや。ウチに喧嘩売ってんねや?上等やんなあ未来ちゃんよ」
「あらあ、あたしはホントのこと言ってるだけだしー」
「…キョウちゃんはよくこのクソガキと友達なったなあ。ウチやったら抹殺レベルやで」
同意せざるをえない。
って言おうと思ったけどそれこそ未来さんにヌッコロされそうだったのでやめた。
いやホントなんであたしはこんな恐ろしい友人を持ってしまったんだろうと割りと本気で考え込むよね。
まあ、なるようにしてなったんだろうから、いいけど、別に。
嫌いじゃないし。むしろす…いやなんでもない。
弥生さんは足を組み換えながら、自分の分のお茶をすする。
なんだかんだ言いながら未来さんにもお茶を持ってきてあげてるお姉様マジお姉様。


