充電終わったらキスしよう





上がろうに上がれないし今未来さんを呼んでも聞こえないだろうし。

あたしに一体どうしろと。


で、玄関に立ち尽くすこと数分。

ようやく弥生さんが玄関へと戻ってきた。

「ふぅー」とため息を吐きながら髪の毛をかき上げる。

その様が絵になるとかお姉様マジお姉様。


「……悪いねウチの妹が。えーっと、京ちゃんね、京ちゃん」

「いえ全然。慣れてますし。なんならキョウちゃんでもいいっすよ。」

「あ、ホンマに?ほんならキョウちゃんて呼ぶわ」


未来さんのお姉様はやはりお姉様だった、まる。

余計なことを言わなければよかった自分マジ埋まれ。


「ま、こんなとこで立ち話もなんやし、上がってやー。あ、言っとくけど、そんなええモン出てこんから。かんにんな」


こちらに背を向けつつ手招きする弥生さんに、あたしは「はあ…」と気の抜けた返事をしながらお邪魔した。


あたしの想像上、お姉さんはふわふわパーマの優しげな雰囲気をしたワンピースとか似合っちゃう系のキャラだった。

だが現実は、Tシャツにスキニーという至ってシンプルカジュアルな服装をしたカッコいい系の姉御キャラだった。


そんなお姉様を持つ未来さんは、リビングに入ってきたあたしを見つけてにんまり笑った。