充電終わったらキスしよう






浜田さん家は3人家族だ。

未来さんとお姉さんと、お母さん。

中学の時に両親は離婚したらしく、そのせいで未来さんは荒れてたっていうかDQNやってた、らしい。

でもお姉さんがしっかり支えてくれたから、ちゃんと立ち直れたんだと、いつぞやかに未来さんが言ってた。

だから未来は、お姉さんが大好きなんだなと思う。

きっとものすごく優しくて包容力のあるお姉さんなんだろうな。


……と、思っていた数分前のあたしを殴り飛ばしたい衝動に駆られた。


「アンタがキョウちゃんやな?…ほう……美人さんやーん」

「…………。」

「ええ友達持ってんねやなあ未来ー。美人さんは友達に持ってて損はないでー」

「…………。」

「あ、悪い自己紹介せなあかんかったわ。ウチ、未来の姉で弥生(やよい)っちゅーねん。捻りないしわかるやろ?覚えてな、キョウちゃん」

「…………。はあ。」


浜田家の玄関先に突っ立ったまま、あたしは唖然と例のお姉さん、名前を弥生というらしいその人を見上げていた。

綺麗な茶髪はストレートの前下がりボブで、口には煙草がくわえられている。

足長いし細いしスタイル抜群なお姉様。しかも何故か変に関西風な口調である。


……想像と真逆すぎてどうしていいかわからない。