だがしかしあたしの語彙力では未来さんを怒らせるフラグしか立たないので生き延びるためにもここは穏便に。
「二度寝してからでもよいでしょうか。」
『あらいい度胸。』
「すんませんすぐ行きます。」
携帯越しにも関わらず冷ややかな殺気があたしの鼓膜に届いたので思わず身震いした。
アイツただモンじゃねぇ。
なにゆえ未来さんが突然あたしを家に呼んだのか、理由を聞くと『お姉ちゃんが会いたいんだって』という答えが返ってきた。
なんですって。
じゃあ目一杯オシャレして目一杯いい子みたいにしてなくっちゃっ!
……危ねぇ吐血しかけてた。
未来さんは未来さんで、『なんで電話出なかったのよ』と聞いてきたのであたしがすぐに応答しなかったのがだいぶご不満だったらしい。
昨日はクラスマッチだったし、桜井家にお邪魔したらしたで春人の介護…看病が大変で。
家に帰ったら力尽きたもんで寝落ちしちまったよと正直に答えたら『今すぐ風呂へ行け。話はそれからだ。』と通話をブチ切られた。
未来さんってばさすが抜かりない。
あたしは携帯をベッドに放り投げ、盛大な欠伸をしてから風呂へと向かった。


