視線の先にはノアが居て、夕陽の茜に染まる姿が、ヤケに綺麗だなと思った。
「……歩くの、遅い」
緩やかな風が吹く。
さらさらとなびく色素の薄い髪の毛が、夕焼けに透けて光った。
あぁ、そうだった。
「……ごめん」
無意識に、春人と歩く感覚で歩いてた。
ノアは歩くの、速いのか。
気が付かなかった。
「…ノアとこうやってゆっくり帰るの、あんまないから」
あたしはノアの隣に並んで言う。
再び歩き出すノアと同じ速度で足を運んだ。
ちょうどいい歩幅だった。
「……そうだっけ。」
「ノアは常に充電切れだからね。」
「うるせー」
「もっといい充電方法あったらいいのにねヘタレロイドクン。」
「…あるよ。」
「あんのかよ。」
「でも、俺にはムリ。」
意味ねぇ。
「それ“ある”っていうのかい。」
「…アンドロイドには種類があんの。」
「…は?」
突然始まった話に、あたしは眉を寄せる。
ノアは至って無表情。
「…太陽光で発電するヤツ、水で発電するヤツ、電池で動くヤツ、ネジで動くヤツ、いろいろ。」
「……へえ…」
そんなにまとまりなく造られてるのか、アンドロイドって。
でも、それってなんかさ。


