充電終わったらキスしよう





コントに関してはどうやらウチのクラスは神がかっているようだ。

そんなクラスに居るあたしの思考回路が残念すぎるのもムリない気がしてきた。

ため息をついてから顔を上げ、もう一度校門の傍に立っている人物へと視線を向ける。

そこに居るのは言わずもがな、ノアだ。

みんなは春人だと思ってるんだろうけど、ノアだ。

ノアはこっちを見ていた。こっちっていうか、あたしと目が合ったから、あたしの方、か。

その目がなんとなく“帰んないの”と聞いてるようで、あたしは自然とノアに歩み寄った。


「もしかして待ってた?」


ほんの少し見上げて問いかける。

目の前に居るノアは、相変わらずの無表情で答える。


「…悪い?」

「別に悪かないけど…もうちょっと素直に認めればいいと思うよ。」

「あっそう。」

「ってかなんで待ってたの。珍しい。」

「あんたのことだから、ハルの様子見に来ると思って。」

「そりゃ見に行きたいけど…」

「遊んでから来るなら、俺は先に帰る。」


くるりと回れ右をして、ノアはさっさと帰ろうとする。

あたしは思わずその鞄を掴んで引き留めた。


「人の話を聞いてから背を向けろ。あたしも帰るっつの。」


ノアは肩越しにあたしを振り返る。