まあでもこうやってみんな遠慮なく話せるわけだし、ウチのクラスは相当仲がいいと思う。
そんなお前等が大好きだよとか別にまったく思ってない。
ツンデレたわけじゃないから断じて。
「…あー、ごめん」
不意に、あたしの後ろから聞こえてきた遠慮がちな声に、クラスメイトが一斉にこちらを向く。
あたしもつられて後ろを向いた。
声の主は未来さんだった。
まさかあの未来さんにこんな遠慮がちな声が出せたのかと驚いたなんて言えない。
「どしたの未来さん。」
「いやね?あたし今日用事があってさ、早く帰んなきゃなんだよね」
「用事?」
「うん!ウチのお姉ちゃんが帰ってくんの!」
そういえば、未来にはお姉さんが居たっけか。
あたしは会ったことがないし、いくつ年上なのかもよく知らないけど、未来さんがお姉さんを大好きなことは知ってる。
ものすごく仲が良くて、一緒に買い物行くのが楽しいらしい。
うらやましい。ウチにはクソ兄貴しか居ないというのに。
「そっかー。それならしょうがない」
「未来が居ないのは寂しいけど、私たちじゃお姉さんの代わりにはなれないものね……」
「え、なんすか委員長その哀愁漂う空気。」


