さらさらの髪の毛に隠れてよく見えないけど、隙間から見える表情は辛そうだとすぐにわかる。
「どっかで休もうか」
「……いえ、だいじょうぶです…」
「どの口が言ってるんだろうね。」
「……あう…」
「えーっと、もうちょっと行ったところに開けた場所があるから、そこで休もう」
「……すみません…」
「なんの謝罪だい春人クン。私的にはみんなより休める回数多くてひゃっほーいって感じだから逆に喜ばしい。」
「……あははっ」
ホントの本気で喜ばしかったので素直に言っただけなのだが、春人はどういうわけか笑った。
まあ笑ってくれたことに異存はないからいいけど。
少し歩くと見えてきたその場所に、あたしと春人は適当に座って休憩を取った。
車の一時停車場所だと思われるそこは、ガードレール越しに風景が見下ろせる結構な穴場だったりする。
ほとんど使われてないのか、雑草やら花やらが余裕で蔓延っている。
あたしは言わずもがなあぐらをかいて座り自分のお茶に口をつけながら向こうの方に見える山の頂上にあるだろう木の頭を見ようと頑張っていた。
見えたとしたらあたしは千里眼の持ち主だと思う。なにそれかっこいい。
いやでも邪気眼の方がかっこい…いやなんでもない。


