充電終わったらキスしよう





正確には学校の陰っていうか、校門の傍に立ってる桜の木の下。

あたしはそんなに視力がいい方じゃないから最初は誰だかわかんなかったけど。

徐々に歩み寄ってみて、色や姿かたちがわかってくるとそれが誰なのかすぐに理解した。


「……春人?」


そうだ、春人だ。

桜の木の下に立って、じっと学校を見上げているあの姿は間違いなく春人だ。

中学の頃から常に一緒に居たあたしが見間違えるはずがない。

根拠があるのかって言われたらありませんって感じだけどとにかくあれは春人だ。

でもさっきみたいな学ランじゃなくて、私服。

しかも、かなりの薄着。


バカが見える。


「おいこら春人!」


思わず名前を呼びながら駆け寄った。

すると、春人はあたしの方を見て、


「…………」


……あれ、何も言わないし。

「キョウちゃん先輩!」っていうさっきまでの元気はどうした。

なに、もしかしてもう風邪引いたの。