病気じゃないと言ったところでノアの体温は下がる一方だし、先生もさすがに危険だって思うだろうし。
たぶん今でも普通なフリしてだいぶ焦ってるんじゃないかと思う。
充電切れかけのノアの体温はもはや人間のものではないのだ。
でも例え事実を話したところで、先生が信じてくれるかどうか…問題はそこだ。
普通なら信じない。
むしろノアがアンドロイドだっていうのをあっさり信じたあたしの方が異常かもしれないわけですし…。
けど今はそんなこと考えている場合ではない。
手嶋先生がものすごく心配しているところを、はいそうですかで終わらせられるわけがない。
……よし。
腹くくった。
「……手嶋先生」
ドアから離れ、手嶋先生が座るソファへともう一度向かう。
歩きながらあたしは口を開く。
「これからあたしが言うことは、絶対に嘘じゃありません」
「…朝倉さん?」
「信じるか信じないかは、アナタ次第です」
(※どこぞの都市伝説的な言い方になったけど気にしたら負けです)


