充電終わったらキスしよう





と、いう心からの本音はゴクンと呑み込んで頭を下げる。


「あのー…ありがとうございました」

「あらあら、いいのよ~。これが私のお仕事だもの~」


うふふ~と笑いながら手嶋先生はゆるゆると手刀を切る。

それを見届けてから、今度はきちんとノアを見た。

さっきとさほど変化はない。警告音がなるまでに桜井家に送り届けられそうだ。

あたしはしゃがみ込んで、うつむいて手嶋先生にもたれかかっているノアの顔を覗き込む。

目を閉じたままでそうとう辛そうだと見た。


「…………。春人」


(今一瞬ノアって言いそうになったから間が空いてしまったとか言えない。)


呼ぶと、ノアはうっすらと目を開けた。

今の今まであたしが居ることに気が付いていなかったのか、少しだけ驚いたように、けれどゆっくりと瞬きをした。


「お母さんたちが迎え来るのに時間かかりそうだったから、あたしが迎えに来たよ。外に車停めてるから行こう。歩ける?」


歩かせるつもりなど毛頭ない。けど、一応聞いておいた方が自然かなと思ったのだ。

あたしはジトーッとノアの目を見る。

それだけでノアも理解したのか、それとも自分がだいぶ危険な状態だと把握していたからか、どちらかはわからないけど、とりあえず首を横に振った。