言いつつそれが心からの言葉なんだと伝えるために泉の足を踏みつける足に先ほどよりも力を込める。
さすがの泉もちょっと眉根を寄せて「おいおいミヤコーマジ勘弁ー」と口にした。
それだけ痛いってことだろうと思う。
いつだったかあたしが足の小指を強打して悶絶しているところをワザとだとしか言いようがない程度に泉がピンポイントでその小指を思い切り踏んづけて行ったあの時のあたしの痛みに比べれば雲泥の差だろうが、まあいい。
あの後なんとか復活したあたしが泉を蹴り飛ばしに行ったら逆にその足を取られて四の字がためにされたけど、まあいい。
『なんでこんな恐ろしい妹に育ったんだろうねーお兄ちゃんホント心配だわー』とか言いつつ思いっ切り妹にプロレス技喰らわしてる泉に『どう考えてもお前のせいだろこのクソ兄貴SHINE!!』とどんだけ叫びたかったか……まあいい。
っていうか“SHINE”ってなんだろうね。輝いちゃってるよね。
まあそんな泉のおかげであたしがここまで喧嘩できる人になったんだけどねっていう。
ありがとう泉、死んでくれ。
「…うわーなんかもうミヤコから殺意しか感じられないんだけど」
「殺意しか芽生えないようなことしかやってないからなお前。」
「えーなにそれこわいわーずっと根に持ってるとかミヤコマジ怖いわー」
「存じております。」
「認めちゃったよこの人ーちょっとマジ誰か通報してくんないかなこの子ー割と本気で殺されそうだよ俺ー」
「あたしが手を下すまでもなく殺されそうだけどねオニイサマ。」
そろそろ足が疲れてきたので、踏んづけるのをやめることにした。
思いのほか話が長くなってしまって、あたしはだいぶ放置されていたノアへと顔を向ける。


