というかまずこの(女子力皆無な)あたしが“お兄ちゃん”と口に出して呼んでいるところを想像してほしい。
どうだ、吐き気しかしないだろう。
吐くならトイレに行ってからにしてね!
……じゃ、あたしもトイレに行ってこないと…。
じゃなくてだな。
「…もう一度聞こう。泉、なんでお前がここに居るんだ10文字以内で答えろ。」
「帰ってきたからー」
「いい感じの文字数に収めてんじゃねーよそれどう考えても100点だろ。死ね。」
「えー俺まだ1年くらいは死ぬ予定ないんだよねー」
「短ぇよ。」
どう考えても生きる気力のないウチのオニイサマは、相変わらず微笑のまま。
「ってーか、俺が帰ってきた理由でしょー」
「仕事辞めてきたからニートになるとか言うなよホント。」
「そんなん言わねーよー。ただこっちで就職したからってだけーハイ終了ー」
聞き間違いだと思いたい。
「……は?なに?こっちで就職した?……は?」
「えーなにミヤコ、お兄様が帰ってきちゃいけない理由でもあった感じー?」
「いや別にお前が帰ってこようが帰ってきまいがどうでもいいけど、」
「うわひでー」
「…あたし泉は絶対都会の方で就職するもんだと思ってた……」


