でもそんな大ダメージを与えてしまった両親にこれ以上(といっても3分程度しか会わせてないけど)会わせるのは危険だと思ったあたしは、早々に自室にノアを連れて行くことにしたのだ。
(まあノアが何をしでかしたかと言うと、ウチのお母様が「春人クン久しぶりねー!」と言ったところに「…あっそう。」と言い、ウチのお父様が「やあ春人クン!少し成長したんじゃないか?」みたいなことを言ったら「それあんたに関係あるの。」ともはやクエスチョンマークすらつかない返答をして大ダメージを与えたっていう。ノアってばマジむごい。)
んで、さっさと我が家族から引き離さねばと思って2階の自室に戻ろうとしているところで、泉に捕まったのである。
振り返りざまに足を踏んづけて差し上げたら、泉は「やっぱ我が妹のご挨拶は一味違うよねー」とニコニコしながら言っただけ。
そもそもコイツは常にニコニコして愛想いいかと思いきや実はものすごい冷たかったりするある意味恐ろしいタイプの人間なのだ。
まあそんなの実の妹であるあたしには無関係なんですが。
……いや、うん、まあ根は良いヤツなんだ、根は。
(そしてこんな兄貴が居る妹が捻くれないわけがない。)
「……っつーか、なんで泉がここに居るんだろうね。」
「うわー呼び捨て新鮮ーたまには“イズ兄”って呼んでくれてもいいんだけどなー」
「うるさい黙れキモイ。」
「うん、俺もミヤコがそう呼んで来たら鳥肌しか出ないなーと思ったー」
っていうかむしろあたしがお前のことを普段呼び捨て(たまに兄貴)以外で呼んだことがあるのかっていう。
ないよねっていう。
いや別に仲が悪いとかそういうわけではなくて単にあたしが泉のことを“お兄ちゃん”とか呼ぶのが私的にありえないなと子供ながらに思っていたからであって別に嫌いなわけではない。


