とかなんとかお馴染み過ぎる脳内ひとり語りをしていたら、横から冷めた視線が突き刺さってきたので横目にそちらを確認。
誰が居るかなんて把握済みだったけど。
で、あたしの横目に映ったのは、冷めきった視線であたしを見ているノア。
「こっち見んな。」
「見たくて見てるわけじゃないけどね。」
じゃあなんで見てんだっていう。
そうかなるほどあたしに目つぶししてほしいとかそういうことかオーケー目つぶししてやんよ。
と右手をピースの形にしたところでそういえばピースというのは平和と言う意味だったな自分落ち着けとどうにか思いとどまった。
ピースの偉大なる力を垣間見た瞬間だった。
「…見たくないなら見なければいいと思うよ」
「ミャーコの家ってどこ。」
「それが聞きたかったのかよ回りくどいなお前ってヤツは。」
だいぶ言い遅れましたが、現在あたしは何故かノアに送ってってもらってます。
『こんな暗い夜道を京ちゃん一人で歩かせられないわ!』
という春人ママにノアを押し付けられた次第です。
いやたぶんあたし何者かに襲いかかられてもフルボッコできそうな気がするんですけどというのはさすがに言わない方がいいかなと思ったので言わないでおいた。
電車内で痴漢に遭ったことが結構あるんだけどそういうときはたいていあたしが痴漢野郎を泣かせる結果になるのでどうしたもんかと思っている。
手を捻り上げてとりあえず足の間を思いっ切り蹴り上げたりなんかするだけなのにね!
って言ったら未来さんから『あんたホント恐ろしいわそんなだから彼氏できないのよ守らなくて十分だもん』と呆れられてまことに憤慨である。


