無邪気に笑ってたかと思えば、こうやって考えまくって一人で落ち込んだりしてさー。
いや、まあたしかにあたしの態度が悪かったのかもしんないけど。
冷たすぎたのかもしんないけど。
でも前からあたしはこんな感じで春人に接してきたし。
……っつーかさ。
「迷惑とか思ってたら、あたし今ここに居ないからね」
呆れた、とか、そんな投げやりな言い方でそう伝える。
ごめんね可愛くないJKで。
けどたぶん春人ならわかる。
今のあたしの言葉が本音だってことくらい、わかるでしょ、春人クン。
あたしがそう思ったと同時に、春人はゆっくりと顔を上げた。
髪の毛がさらりとあるべき位置に戻る。
その髪の毛うらやましいなコノヤロウあたしストレートパーマだぞ。
「……えっ、と…先輩?」
「…あぁ、うん、だからね。迷惑だとか思ってたら、春人のとこ来てないから」
「…………」
「迷惑だったらむしろシカトするし、それでも絡んで来たら“迷惑だ失せろ”って言う」
「…………」
「あたしがそういう性格だってあんた知ってんでしょーが」
「…知っ、てます」
「…ったく。中学の頃あんたが倒れたりなんたりした時看病してやったのはどこの誰だっけ」


