「あーもうっ、どこだよ!」
「……うるせー」
「喋れるのかよ!じゃあ教えろよ死にたくなければ!」
「だから背中のどっかだって…」
「…………。え、もしかしてお前、充電口、知らねーの…」
「うん」
「ヘタレロイド爆発しろ。」
「充電してる時はこっちも死にそうなんだから…覚えてるわけねぇだろ…」
「一番重要なことなんだから説明書とか読めよ。自分の。」
「そんなのないって…」
「ねーのかよありえねぇよカップラーメンにも作り方書いてんだろお前はカップラーメン以下か。」
「……そうかもね…」
「……え、言い返さないの。」
「……っつか、もうヤバいって…」
「あー…はいはい……」
なんでさっきので言い返さないのコイツ。
フツー言い返すでしょ。少なくともあたしがわかってる限りのノアなら言い返すはずだし。
なんとなくモヤモヤしてきたので、あたしは小さい声で「…ごめん」と言っておいた。
それがノアに届いたのかどうかは知らないけど。
でもそのことが気になっていたのは、ほんの数秒ほどで。


