そう思っていたあたしは、不意に、ポケットの中に入れておいた鍵の存在を思い出した。
同時にスーさんが『絶対使うなよ』って言ってたのも思い出した。
使わないわけがないじゃないすかセンセーさんてば。
スーさんマジ天使。
いや違う。
あ な た が 神 か 。
そんなアナタの教え子は授業抜け出して使うなと言われた鍵を使うような非常に残念な生徒ですが大丈夫だ問題ない。
よっしゃ使うぜ科学準備室の鍵。
使わせていただくよスーさんマジ感謝。
ノアを助けるためなのデス。
準備室ちょっと入ってみたかったんだとかそういう気持ちは一切ございませんとか言ってる時点でそれが本音だったね。わかりきってるね。
いやいやノアの充電が本望だよ嘘じゃないよホントだよ。
……っつーわけで準備室へ。
そして現在に至るわけである。
しかし残念なことに充電器挿し込み口はいまだに見つからないという罠。
いい加減脳天からブッ挿してやりたい。
さっきまでは喋ってたのにノアのヤツはもう喋る体力もないのかぐったりだ。
あたし一人を残して先に逝かないで!とか言わないけどでもこの状況のまま逝かれてしまったら割と本気でどうしていいかわからない。
主に制服捲り上げてる的な意味で。


