別に泣いてほしいわけではなかった(というか泣かれるとうざi…困る)ので、未来さんは速やかに自席に戻りました。
どの口が“速やかに”とか言ってんのって気にしたら負けね。
それを見届けてから、スーさんはもう一度あたしを見下ろした。
「朝倉、今日日直やったよな」
「いや、違います。」
「日直です。」
「ご存知なら聞かないでください。」
「お前ホントいちいちやかましいな…」
生まれつきなんでしょうがない。
スーさんは呆れ気味な顔を浮かべながら、スーツのポケットから何かを取り出した。
それをあたしの目の前に持ってくる。
鍵だった。しかもなんかちょっと可愛いキーホルダーついてる。
「なんですかこれ」
「科学準備室の鍵。」
「ってことはスーさんの持ち鍵ということで間違いない…?」
「そう言えんこともないけどなんで聞くん」
「このキーホルダーはスーさんの趣味なんだなということが確認したかったんです。」
「ンなわけあるかド阿呆!前の科学教師(女性)のやろどう考えても!」
「はあ、そうですか。まあそう思っておきますね。で、なんでこれをあたしに」
「否定の余地を与えんところがさすがやなお前は。」


