充電終わったらキスしよう





声の方へと顔を向けると、春人の頭越しにノアの姿が見えた。

風呂上りなので当然髪の毛から雫が落ちていて、首にかけたタオルがその雫をきちんと吸い取っている。

濡れて束になった前髪の間から、無機質な瞳があたしを捉えていた。

まあようするにただのイケメンである。

写真撮って未来に見せたら高く買ってもらえるんじゃないだろうかとかまったく考えてないから。いやホント。

とか言ってないで質問に答えようと思う。


「見てわからぬか」

「興味ないし」


じゃあ聞くなよと言いたいところだがいいこと思いついたのでそれは置いておくことにする。


「あのさ、ノア」


冷蔵庫を開けてサイダーを飲んでいるノアに声をかける。

っつーかお前サイダー飲めたのか。

アンドロイドなのにサイダー大丈夫なのか。

そんなあたしの心配をよそに、ノアはペットボトルのキャップを閉めて冷蔵庫にサイダーを戻しながら、平然とこちらを振り返る。

どうやら平気なようです。

炭酸でシュパアアアッ!とかはならないようです。

そのまま爆発してしまえなどとは決して思ったりしていない断じて。ごめんちょっと思った申し訳ない。