「呼ぶな」
「呼ばなきゃなんのための名前だよ」
「あっそう」
「で、ちょっと聞きたいことあるんだけど」
「なに」
「合格発表の時さ、あんた放課後学校来てた?」
合格発表の日の放課後、あたしが上着を貸したアレ。
『どーも』とか言われて『!?』ってなったアレ。
あの時のあたしはまだ春人が春人だと思ってたモンでいやお恥ずかしい。
あたしの問いに、ノアはちょっと考えてから、「あー」と。
「あー、行った」
「なにゆえ」
「下見」
「下見?」
「春から俺もあんたの学校行かなきゃなんないんだし」
「それで見に来たんだ」
「うん」
あー…そういうことだったのね把握した。
なるほどなるほどー…よしこれで春の時の謎(?)が全部解き明かされたぞもう思い残すことは何もない。
って死亡フラグか。


