「……ってことは、俺まだ先輩の服着れるんですね…」
「そういうことになりますね。」
「うぅっ……」
「いーじゃん別に。あたしそんな女子っぽい服持ってないんだし」
「そういう問題じゃなくて……」
とかなんとかつぶやきながらソファの上で体育座りして項垂れた春人クン。
まずソファの上で悠々と体育座りできるところから成長してないです。
あたしはソファに遠慮なく腰を下ろして、足を上げてあぐらをかく。
……あたしと春人の格好フツー逆じゃねっていう。
「……あ、そういえばノアって風呂入れんの?」
暇暇暇暇暇とゲシュタルト崩壊さながらに暇そうな顔してテレビ見てたノアに、ふと気になったことを聞いてみる。
ノアは視線だけをこちらに投げた。
「入るけど」
「それ壊れないの?」
「風呂入るだけで壊れてたらハルの代わりできねーだろ」
「まあそうだね」
余談ですがノアは春人のことをハルと呼びます。
なんか双子みたいで可愛いなとか思ってないから全然。


