遥か彼方の空

「それにしても……どうして冷鬼がここにいるの?」

刹那はやっと聞きたかった事が聞けて、少しホッとしている。

冷鬼は顔をしかめた。

「お前が暴走しそうな気配だったから、心配して来てみたんだよ。そしたら案の定、自分を失ってやがった。お前の方こそ体力大丈夫なのか?」

刹那は力なくハハッと笑った。

「……ちょっと大丈夫じゃないかも……精神的にもツラいし……」

刹那は冷鬼と再会できた事をかなり嬉しく思っていたが、刹那の近くには死体となった芹沢が倒れている。

本当の事を言えば、今すぐにでもここを出たいと思っていた。

それでもここから離れられないのは、少しでも長く芹沢と共にいたいという願いと、こんな事になっても嫌いにはなれない壬生浪士組の存在があるからだった。