遥か彼方の空

「刹那……あなたは自分が何をしたかわかっているのですか?」

沖田は怒りを含めた声で静かに聞いた。

しかし、刹那は答えない。

下を向いたままだ。

「……………魁!!」

沖田が刹那の本当の名前を呼ぶと、刹那はようやく顔を上げた。

そこには、感情が一切こもっていなかった。

「…………!?」

ここまで人は無になれるものなのかと目を疑いたくなるほど、刹那は無表情だった。

まるで、息だけしている人形のように……。

「気安く私の名前を呼ぶな」

刹那がそう言うと、沖田の頬がいきなり裂けた。

「…………な!?」

刹那はその場から一歩も動いていない。

しかし、沖田の頬には血が流れた。

「私を許さないだと?どの口がそれを言う。それなら私は……お前達を許さない」

刹那はゆっくりと腰を上げた。