遥か彼方の空

「………」

そんな土方の覚悟に刹那は何も言えなくなった。

(だけど……それでも芹沢には死んでほしくないんだ!!)

こうなったら……と、刹那は土方に背を向け、部屋から出ていった。

おい!と呼び止められるが、そんなものは無視して歩き続ける。

そして………



芹沢の部屋まで来た。



いつもなら遠慮なんかせずに勢い良く襖を開ける刹那だが、今日は少しためらってしまう。

それでも、芹沢と話したい―と思い、静かに襖を開けた。

「……………刹那か…。こんな夜遅くにどうしたんだ?何かあったか?」

芹沢の声はいつもより暗く感じた。

(芹沢は……自分がもうすぐ死ぬってわかってるんだ……)

けれど、刹那はもう覚悟を決めていた。

「……芹沢…大切な話があるんだ……」



その夜、刹那は芹沢と一緒に眠った。

一滴の涙を流しながら……。