遥か彼方の空

結局、土方達が駆けつけるまで火を消そうとしなかったため、大和屋は全て燃えてしまった。

刹那はなんとも言えない気持ちで隊士達が後始末をしている様子を見ていた。

(……………芹沢……)

屯所に帰ってからも、刹那はずっと上の空だった。

その晩―……

芹沢を始末するようにと会津藩から命が下る。

決行は三日後の夜中だった……。

刹那は一人でボーっとしていた。

いつもと様子が違う刹那に誰もが違和感を感じた。

次の日、刹那は芹沢の元へ行かなかった。

そんな刹那の様子にいち早く気づいた土方は、寝る前に尋ねた。

「お前、どうしたんだ?昨日からボーっとしやがって……」

刹那は自分に芹沢暗殺の事を隠そうとする土方に無性に腹がたった。