遥か彼方の空

「……俺が責任をとる。だから、お前は何も気にしなくていい」

それだけ言うと、刹那から離れた。

芹沢の瞳は曇っていた。

その瞳を見た瞬間、刹那はこれからの芹沢の運命を思い出した。

(そうだ……!!芹沢はこの事件がきっかけで、土方達に暗殺されるんだ!!どうして私はそんな大切な事を忘れていたんだ!!)

刹那はチッと小さく舌打ちした。

大和屋にはもう火がついている。

(けど……まだ被害は少ない!!今なら消せるかもしれない!!)

刹那は芹沢に駆け寄ると

「芹沢!!今すぐ火を消して!!じゃないと、芹沢が……芹沢がっ!!」

刹那の必死さに戸惑いを隠せない芹沢だが、火を消そうとはしなかった。

「こいつは俺達を……いや、近藤や土方達を侮辱したんだ。俺はこいつを許せない」

(……壬生浪士組のためなら、自分の身はどうなってもいいっていうの?)

刹那はそう尋ねたかったが、口に出さなかった。