遥か彼方の空

「俺らは…壬生浪士組だ」


壬生浪士組?


「何それ?」


「…俺らの名はまだまだ知られてねぇみてぇだな」


一瞬の間の後、目つきが怖い男が言った。


「イヤ、多分この子が鈍いだけだと思うよ?」

それに対してニコニコ顔の男がフォローした。