春の旋律




「〜〜〜〜〜〜!!!」


「すみません我慢出来ませんでした」


「な……ずるい!!私だって……」


私はピアノ椅子に飛び乗って
先生に抱きついてキスをした。


先生の手が無意識にピアノの上に置かれて音が鳴る。


ポーン………


「これは……」


「ん?」


先生は、私の目を覗き込みながら呟いた。


「……幸せの、シ、ですね」


そして、にっこり笑った。









……私達のそばには、
いつもピアノが寄り添ってる。




[END]