俺たちは「ネオ」の町で知り合った。

晴美は長い睫と長い手足を持つ女の子。運動神経はいいが頭はあまり良くない。笑顔が可愛い一七歳だ。

驟雨(しゅうう)。一七歳。友達に近いけど違う微妙な関係。眼鏡をかけていて優しさと狡賢さをもつ理数系。父親と二人暮らし。

そして俺、快晴。「ネオ」をひとりでブラブラ歩くのが趣味。それで晴美にきれいな花あげるのが楽しみ。身長は驟雨より少し低め。軽装でいつでも自由に体を動かせるようにしている。

この三人が出会ったのは五年前、「ネオ」の居酒屋で知り合った

未成年がなんで居酒屋に?って思うよな…じゃあ今からおしえてやるよ





酒、酒、酒、

女、女、女、

俺の父親は七年前に死んだ。病気だ。死ぬときは笑ってた。母親はもぅ少し前に死んだ。当時俺は13才。叔父に引き取られていた。

ガシャーン

お猪口が割れた

「おい快晴!!下いって酒取ってこい!!」

叔父さんは酒屋を営んでいた。

今日はお得意様の接待で何故か俺もお座敷に上がれといわれた。二階に上がった俺はしばらくはおとなしくしていたがふと、客が俺に近づいてきた。今は客と二人叔父さんは隣のお客さんの相手。俺は恐怖を感じた。それから客は俺の前に座った。そしてこう言った

「紅雲(こううん)はいい子を残した。目が赤くて紅雲を思い出す。」

それから俺の顎に手をかけた

「お前、女みたいな顔してるな…試すか?」

俺は瞬時に身の危険を感じて顎にかかった客の手を掴み捻り倒した

客の手からお猪口が落ちた

俺はお猪口を手で掴むと壁に向かって思い切り投げつけた