「…あの、湊司先輩、
サボっちゃって大丈夫ですかね?」
「……うん。まぁ、まかせといて。心配しないでいいよ。」
また私に微笑む。
あぁ、心臓が爆発しそう!!
かっこいいな。
すごくかっこいい。
王子ってあだ名がぴったりだよ。
私が見とれていると
「さっ、じゃあ、帰ろっか。
家まで送るよ。」
…へ?
「え!?授業は??」
「……その腫れぼったい目で教室に戻ったら何かあったんだって分かっちゃうじゃん。」
そうでした。
王子にドキドキしすぎて
何もかも忘れてました。
「……大丈夫?」
王子が訳わかんない事を言ってきた。
「何がですか?」
「何が、って…
すごい、震えてる。」
自分でも気付かない内に
体が震えてた。
「……先輩、私、明日からどんな顔すればいいですか…?」
怖いのが
私の頭に戻ってきた。
「そんなの、気にしないでいんだよ。瑠衣ちゃんは、被害者なんだから。」
「理科の時間は…?」
「明日には横山は来れなくなってんじゃない?」
何故か王子は私の顔ではなく
私の頭の遥か上を見て言った。

