王子とカメ子



「……王子じゃない。ってば。」




そこには
頭にタオルをまいて
汗だくで
体だけぴょん吉のままの
王子が立っていた。






「……1人は、危ないよ」


「…はい。」




どうしよ……



久しぶりすぎて


なに喋ればいいか


わかんない。







「……心配で、見てた。」



“関係者以外立ち入り禁止”
の扉を開けて、王子は私を手で呼んだ。





「………ちょっと休憩。」



ぴょん吉の頭を机の上に置いてお茶を飲んだ。







「…ねぇ、何で屋上に来なくなったの??」


「………えっと、幸先輩が…」
「やっぱ幸かぁ……。」



ドカッと椅子に腰掛けて王子がため息をつく。