「……はぁ」

「わぁ。瑠衣がため息なんて珍しいじゃん。」



ため息をついたら
前の席の優羽が振り向いた。



「ため息くらい、つくもん。」

「あははっ テストの手応えないの?」


そう尋ねる優羽の顔には“自信”の二文字。


「……それも、ある。」

「………ぶっ なんじゃそりゃ!」



数学はできたけど、


きっと理科と現代社会は0点に近い……

頑張って勉強したのにな…

あぁ、涙出てきた




「ちょ、泣かないでよっ!!
今日、部活無いからさ、帰りにマックでも寄ってこ?ね?」


「………うん。」




"よしっ!"って優羽は立ち上がって

「王子の事でも、どうせ悩んでるんでしょ?」

って言った。





ほんと、
なんでもお見通しだなぁ…