……そうなんだ…


嬉しい。




「絶対ね、もぅ人に頼まれたってのは関係なくなってんだよね。」


「……へ?」


「もぅさ、瑠衣チャンとただ一緒に居たいんだと思うよ?」


幸先輩は「よっこいしょ」って起き上がって

牛乳をチュー って吸った。





…幸先輩の言ってること、さっぱりわかんない。



だって


まるで


王子が私に会いたいみたい。



違うよ。

いつもいつも

私が

私ばっかりが



王子に会いたいんだよ。