メリークリスマス






いっ‥いま、


キス‥された‥?





「う‥そ‥」





私のファーストキス。



何で?

ねぇ、何で?

雪、好きな人いるじゃん‥




「――っ、最っ低!!!!!!!」


私は枕やクッションを
雪に投げ付けた。




『‥うわっ、
ちょっ待て!!落ち着けよっ』


雪はどんどん私に
近づいてくる。


落ち着けるわけなんてない。



「‥いやいやいやっ!!」


今までの雪との
関係が崩れるのが
怖かった。

雪が最低の人だと
思いたくなかった。



でも、




「っ雪、
好きな人いるじゃんっ!!!!!!」




さっきまでうるさかった
私の部屋が静かになる。





「‥っいやだ!!!
雪なんて嫌いだよっ!!
最低だよ!!
うっ‥顔も見たくないっ‥うぅっ」



泣き崩れる私。