―病院―
病室に行く廊下が
なぜか騒がしい。
何故か胸騒ぎがした。
『桜っ!』
急にかけられた声に
よって私の心臓は
無造作にもなりだす。
『―雪くんがっ!』
私はそう聞いた瞬間に
雪のいる病室まで
走りだしていた。
嘘っ‥
嘘でしょ雪!?
私置いてかないでよ!!!!!
まだ好きだって言ってないじゃん!
私この8年間
ずっといろんな行事
1人だったんだよ!?
雪が‥
雪がいないから
悲しい思いしたんだよ‥!?
これ以上悲しい
思いさせないでっ‥!
もう耐えられないよ‥!
タラリと流れる汗。
ツンッと鼻の奥が
痛くなった。

