パチン!
彪雅が指を鳴らすとあたしの身長の2倍くらいの高さのドアがでた。
「この中では何が起こるかわかりません。うまくいけば多分帰れますよ」
うまくいかなかったら・・・死ぬのか?
「そこに入らなかったら?」
「永久にここをさまよってます。自分を呼ぶ人が居ない限り」
怖い・・・・・!
そう思いながらドアの前に立った。
ギィィッ・・・
ドアが開くと同時に光が差した。
吸い込まれてく感じがした。
「!!あっ!最後に聞きたいこと!」
「なんですか?」

「君は何でここに居るの?」

もう目の前が見えなかった。
「僕を呼ぶ人がいないからですよ」
頭の中に声が聞こえた。
「え・・?」
もうさっき居た真っ白な世界は目の前に無かった。
その代わり、
したに大きな森があった。
「下・・・?えっ!?」
要するに空の上だ。
「どこっ!?」
そのまま落ちていった。
「キヤァァァァァァァァァァァァァァァッ!」
ドサッ!
木の枝がクッションになって骨折とかはしなかった。
「・・・さすがに死ぬと思います」
森を抜け出そうと歩き始めた。
自分の世界には無い生き物がいっぱい居た。
「絶対日本じゃない・・・・・」