仕方なく、アタシが近づいていったら、ナイフで刺そうと思ったのか思いっきり手を振りかざしてきた。
まぁ…、それは想定内だったから簡単に避けて、見事にお腹が空いてたから鳩尾(みぞおち)に一発。
「ゴホッ」
それが効いたのか、ナイフも落とし、立てなくなっていた。
…、勝ったなw
『俺の勝ちだな。』
「ゴホッゴホッ」
『もう二度と俺に近づくなよ。
それと、ナイフなんて危ねぇ物持ち歩くんじゃねぇぞ!!
じゃあな』
そう、捨て台詞を言ってその場を後にした。
この光景を誰かに見られている事も、今のアタシは知る余地もなかった。


