先輩に惚れた日






.....ずきッ






胸に鋭い針でちくッと
刺されたみたいな痛みと
もやもやが私の体に存在した




美香先輩に
楽しそうに話しかける隆人先輩の姿が





こんなにも私には
色あせて見える事が悲しかった




「隆人先輩さ、美香先輩の事好きだよね」




え...



そうなの?



レナがにやッと笑いながら
多分ねえ..と呟く



「だッていかにもッて感じじゃん?」




私がそうなの?と言おうと
口をあけようとした時



「何やッてんだ?南と桃城?」



原木先輩が
通行止めをしている私達に声をかけてきて




その話題は消えた