彰人の周りには、同じ高校らしい女達がピンクのオーラーを出して、アピってた。

……色々とご苦労さん。


アタシは女の子達を気にしないで、彰人に手を振った。

「彰人! 久しぶり!!」
アタシが微笑むと、彰人はアタシの頭をクシャ…と撫でて、微笑んだ。

「行こうか! 今日はパァっと楽しも!」
「おう! ってか、愛梨前よりも綺麗になってるぞ!」
「…からかってんなら殺すよ? 彰人…」
「ご、ごめん…。 でも俺、本気だし…」

彰人が何か言ってたけど、いいや。


アタシ達は思う存分に楽しんだ。
パフェに寄って、面白トークしたり。
ゲーセンで、勝負したり。
買い物をしたり。

久しぶりに遊びまくって、スッキリした。


でも、楽しい時間はあっと言う間に過ぎて行って……。

「…もう時間だわ」
哀しい顔をして言う彰人。

他の修学旅行生も、バスに乗り込んでる。


行って欲しくない。
本当は。