ブーブーブー

ぁ。
電話。

ってか、もう朝?

寝ちゃったんだ……。


アタシは鳴り響く携帯を手に取った。



ディスプレイには“彰人”と光っていた。


「……彰人」
『…愛梨。 出てくれて良かった』
「久しぶり」
『久しぶり。 元気か?』
「…うん」

彰人は、ソラの親友でもあり、アタシの親友でもある。



中学校では、この3人で歩いていた。


彰人は、いつも優しくしてくれて、アタシとソラを一番応援してくれた人で、アタシとソラを一番大切に思ってくれてた。