グイっ

い、痛い。

グイグイっ

い、痛い痛い痛いっ!!!
「……いひゃい…」

アタシは目を開けた。

すると、目の前には
「…ひひゃひゃ……」
何か、怒ってるらしい日向がアタシの頬を引っ張って居た。

なな、何で?
何で怒り気味なの?!!

ホントはこっちが怒る方だよね?!

何でぇ?!!!


アタシの頭には、クエスチョンマークが5個ぐらい出てると思う。

「早く起きれ。 バカ野郎」
「はあ?!! 何でバカ野郎??」
「……お前何処に乗ってんだよ」
「何処にって! ……?!!! わっ! ごめん! 魁人っ!!」

アタシ、魁人に抱きついたまま寝ちゃったんだ!!
や、ヤバッ!!

「いーよ。 別に俺は。 どーせだから、ここで寝ちゃっても良かったのに」
「えぇ゛――「バカ野郎。 ダメに決まってんだろ」」

……。

何でアンタが否定すんのさ。
アタシの声、遮んなよ。