南城日向はやっぱ凄いよ。
全国トップの族の総長だけあって、本当に強い心を持ってるんだね。
アタシはゆっくり南城日向の手を握った。
今までこの手で、どれだけの人を傷つけて来たか分からない。
けどね、ホラ。
この手は今、アタシを救ってくれた。
この手の中から伝わってくる温もり。
アタシに“生きてる”って知らせてくれる。
たとえ暗闇に迷ったとしても、きっとこの手が導いてくれる。
アタシは付いて行くよ。
みんなに。
そして、今起きてる事の現実と。
今起きてる事の、真実。
そして、これが“夢”じゃない事も。
逃げてちゃダメ。
ちゃんと向き合わないと、心が壊れる。
「……南城日向、アタシ向き合ってみる」
「フッ…それが、お前らしい」
そう言った南城日向は、本当に優しい笑みで…。
その暗黒の瞳で、アタシを捕えていた。

