その枯れた目の奥には、綺麗な湖があるから。

「…アタシが翔の全てを受け止める。 

受け止めさせて?」

「……っ」

きっと、

翔は本気で辛い思いをしたんだ。


「……泣いていい。 泣いていいよ」


心が張り裂けそうな思いをしたんだ。


アタシの背中に回ってる手が、強く、強くなる。

まるで、自分の存在を確め合うかの様に。


―――これが翔の全て。

全ての気持ちを表している。


もう、1人で苦しむ事はない。

アタシに分けて?


2人で頑張ろう。