「うん、アタシは此処にいる。 翔は? 今、何処にいる?」 「・・・」 答えてよ、翔。 まずは、自分を探そう? 翔はここに居るよ? この手から伝わってくる温もり。 翔がここに居るって知られてくれてる。 あたしは出来るだけ優しく、翔を抱きしめた。 「……温かい」 人の温もりを覚えてなきゃ、自分を見失う。 「……翔は、ここに居る」 「・・・」 この鼓動が聞こえるから――― 「あと一回、聞く。 翔は今、どこにいる?」