なんだかんだ言って、アタシは日向と居ると安心出来る。

昨日だって、“一緒に住め”って言われた時は、正直嬉しかった。


お家に帰ったって一人。
何も楽しくなんかなかった。


でも昨日みたいに、みんなで夜中まで騒いで…。
こういう事、初めてだったし、楽しかった。


「……ありがと」
アタシは再び目を閉じた。



不思議な夢を見た。

だれかが、アタシにキスをした夢。
でも、本当に柔らかくて、熱くて…。

感覚までもが新鮮に伝わって来た。

最後に優しく抱きしめられて……。


そのまま、アタシ達は花畑に倒れた。

2人共、幸せそうに微笑んでいて…。


……なんでだろう。

寂しくなってきちゃった……。