でもやっぱり、日向の腕の中は心地よくて…。
居心地が良い。


「……ひな、た」
「・・・」
「…ねえ、日向?」
「・・・」

やっぱり、低血圧なんじゃない?


日向って…好きな人、居るのかな?

ポッと浮かんできた疑問。

なんでかは知らないけど…。
とっても気になる。


なんでだろ?

アタシは寝返りを打って、日向に体を向けた。


長い睫毛。
切れ長の目。
スッとした綺麗な鼻。
薄いけど、プっクリした唇。
綺麗に整ってる眉。

本当に綺麗で整ってる顔。

綺麗すぎて怖い位。

「……美形」

アタシは日向の寝顔にソッと呟いた。